「人生の最期は家で過ごしたい」「病気になってもできる限り、入院せず家で過ごしたい」と思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、病気による症状や不安感から、入院を余儀なくされることが多々あります。在宅医療はそういった方々が、住み慣れたご自宅で安心してお過ごしいただけるように、サポートしていくものです。
私は医師になってから11年間、病院の勤務医として働いてきましたが、在宅医療のことを知る機会はほとんどありませんでした。しかし、2013年の秋に高齢化社会が進む中で在宅医療がいかに必要であるかを知るきっかけがありました。それが転機となり、消化器医として内視鏡(カメラ)を握っていた日々をやめ、在宅医療の分野へ飛び込む決意をしました。
2014年4月より四日市市にある「いしが在宅ケアクリニック」で約1年半の研修をさせていただく中で、多くの患者さんやクリニックのスタッフの方々から、在宅医療のすばらしさや大切さを教わりました。その間に、勤務医時代を長く過ごしてきた松阪地区で在宅医療に貢献したいという思いが強くなり、多くの方々のご支援をいただき、2015年10月に開設することができました。
ご自宅で療養されている方々が「安心」と「温かさ」を感じていただけるように、スタッフ一同、研鑽・努力していく所存ですので、何卒お願い申し上げます。